近年の‛水琴窟マイスター 田村’による『水琴窟技術継承プロジェクト』
地震による亀裂、樹木根対策を考えた水琴窟を薦めるなど、長年培った技術を無償によって同業者の人達とレクチャー作業で共有し、日本の美しい文化を未来につなげて行きます。
良いものづくりのために!そして消えることのないように・・
水琴窟は昭和の戦火の中で影をひそめてしまい、新たに作られることはなくなり、姿の見えない水琴窟は日本庭園から消えました・・。 昭和の後期になってからのこと、NHKの特番『幻の水おと』がきっかけとなり全国にその存在や“すいきんくつ”の名前が知れ渡ると、血が騒ぐように設計士や造園家が興味を示したのです。
私もその一人ですが、当時の詳しい資料は残されておらず、近年の作り手たちは手探りの試行錯誤で現在に至っています。残念ながらこの業界では横のつながりを持つことが無く、昔から秘伝としていたため、今行われている工法は様々ですし、その中身を明かす業者は今までなかったのです。
まさか現代では当時のような短命なものやひどい音質のものなどを作る業者はいないのでは?…と思いきや、これが予想外に多いため、将来が非常に不安になります。この美しい文化を二度と失わないために、私がプロジェクトを立ち上げなければ・・と思いました。
現在、水琴窟の多くが危機にさらされています!!
こんな!経験をしたのです…30年前に作られた静岡県川根本町の、ある施設自慢の水琴窟。ひとつの蹲踞の下に二個の甕が埋めてあり、それぞれの音質の違いが特徴の二連水琴窟です。その音が鳴らなくなってしまったということで、改修工事を依頼された時のことです。 のぞいてみると、水面が上の方に来ています。周りの役石を外して甕を見ると、ほんの少しの亀裂から樹木の毛根が入り込み、中で広がっていました。甕の周囲に栗石を積み上げているため、地震で甕に亀裂が入っていたのです。もう一つの甕も同じ状態でした。強度の弱い素焼きの甕を使っていたことで、弱い地震でも亀裂が入ってしまうのです。 甕を割って中を見ると、排水トラップはパイプを立ち上げ水位を確保する、やってはいけない工法です。トラップの出口にはコケがびっしりと詰まり、排水機能は失われています。オーバーホール機能がないため泥が堆積しているのです。実はこの様な方法で作る業者が多く、欠陥だらけの工法が蔓延しているのが実情です。
地中の甕の周囲は常に湿度100%です。樹木の根が水を求めて水琴窟にまとわり付きます。そこで必要となる改良点は…〔水琴窟は栗石を使わない完全密閉型とオーバーホール可能な工法〕にしなければ長寿命は望めません。再び『幻の水おと』にならないために!!
そこで..業者の皆様に..
数々の基本的なポイントや(なぜなのか?)を無償で伝授いたします!
私は上記のような結果にならないために、特に造園業者の皆様方にご協力をお願いします。
お客様から水琴窟の工事を依頼された時、どんな甕を使ったらよいのか…? 自分流で作って、クレームが来たらどうしよう…、さまざまな不安があり、せっかくの仕事の依頼もお断りする業者さんもおられることでしょう。お施主様に喜ばれるものを提供するために、貴社は地上(蹲踞)の工事を行い、私は地下の工事をします。その現場にて私が貴社に水琴窟のノウハウや重要ポイントをレクチャーすることで、貴社は今後の工事依頼にも自信を持って独り立ちできるチャンスを得ることができます。
ぜひお気軽にご相談をお願いします。 水琴窟マイスター 田村 090-83255287
*レクチャー後に同業者様の感謝のお言葉*
【千葉県のT造園土木会社 代表竹田様】
水琴窟完成後、会社代表様からのお言葉を頂戴しました。
【こやの緑庭 代表小谷野 康太様】
こやの様から有難いコメントを頂戴しました。